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経産省によるアニメ業界「脱ブラック案」は、本当に的外れなのか?

 

経産省による「アニメのデジタル制作導入ガイド報告会」概要

www.sankeibiz.jp

18年2月20日、経産省の講堂にアニメ業界の関係者が

100人程が集まり、報告会が行われました。

主な内容としては、現状の作業工程の認識あわせと

今後の生産効率の向上に向けた対策案の相談だった模様。

作画作業のアナログからデジタルの転換、

デジタル作業ソフトの統一化を図るとのことでした。

 

ネットの反応

jin115.com

上記経産省の発表を受けてネットでは、

「的外れ」、「解決するべきはそこではない」

などの否定的な意見が多かったようです。

確かに低賃金&長時間労働の改善という点では、

的外れだと言われても仕方がないのかも知れません。

 

本当に的はずれだったのか?

はたして、アニメ制作の現場において、

IT化や業務ソフトの統一化を図ることは無意味なのか?

……と聞かれたら、私は非常に意義があることだと思います。

 

例えば、制作費ベースで考えた場合、

原動画の受け渡しがネット経由で可能になれば

制作進行が紙の原動画を現物で回収しなくても済みますので、

時間と燃料費が節約できます。

 

実際、この10年ほどでアニメ制作の内、

仕上げ、撮影、編集のデジタル化は、

進みましたが、作画に関しては、いまだにアナログ作業に

縛られている部分が大きいです。

未だに紙と鉛筆を手放せない現場というのは、

業界の未来を考えた場合、あまり良い状態とは思えないのです。

 

なぜ、アナログ化が脱却できないかや、

私が考える業界改善案については、

また後日、別の機会に詳しく語りたいと思います。

 

RETAS vs Animo戦争

その昔、アニメ制作のソフトには、二台巨頭となる物がありました。

一つはイギリス製のAnimo、もう一つは日本製のRETAS。

 

当初は先発していたAnimoが、広まりつつ有りましたが、

値段が高価だったことや海外製だったことも有り、

アニメ業界のシェアを独占するには至らず、

後発するRETASに逆転されたという歴史があります。

現在は、RETASも開発が中止されており、

後継のCLIP STUDIOにその機能が、引き継がれつつあります。

 

このようなシェア戦争は、制作現場からすると迷惑な話で、

異なる仕様のソフトが並行して運用されていた時期は、

様々な不満があったのも事実です。

もし、業界内で使用するソフトを統一できるのであれば、

多大なメリットがあることは間違いありません。

 

人手不足の解消はデジタル化にあり?

昔とは違ってPCさえあれば、画材を買い揃える必要がなくなったため、

pixivなどでは、デジタル絵師の方が多数の作品を発表されています。

CLIP STUDIOで絵を描かれる方も非常に多くいらっしゃいます。

CLIP STUDIOでアニメーションが作れることや、

その制作手法が、もっと広まればアニメを作ってみようと考える

作家さんも増えていくのではないでしょうか? 

セルシス CLIP STUDIO PAINT EX

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